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花巻東・菊池、大リーグ熱望も日本球界は流出阻止へ

夏の甲子園開幕

 第91回全国高校野球選手権大会が8日から開幕し、プロ球界注目の150キロ左腕、花巻東・菊池雄星投手(3年)は10日、長崎日大戦(3日目第4試合)で夏の甲子園に登場する。「メジャーリーガーになりたい」と公言している超高校級左腕。長い夏と日米球団が繰り広げる熱い争奪戦の末、その夢はどんな結末となるのだろうか。

 「星のように何年何万年も語り継がれる英雄になるように」という両親の思いが雄星の名の由来。春の甲子園は準優勝だったが、しなやかな左腕から繰り出される150キロの速球と鋭いスライダーは、国内プロ全12球団の垂涎の的。すでに星の英雄の素養は十分だ。

 「最高の評価を与えることのできる投手だと思う。今季ドラフトの目玉で、彼しかいないといっても過言ではない」と国内球団スカウトも口をそろえている。

 しかし、菊池は海外志向であることもことあるごとに口にしている。雑誌のインタビューなどで将来の夢を尋ねられると必ず菊池は、「メジャーリーガーです」と答える。夏の県予選が始まる直前になってもこの返答は一貫して変化しなかった。

 菊池がプロへの強い刺激を受けたのは、小学4年生だった2001年のことだったという。

 地元の岩手県営野球場で西武−オリックス戦が開催され、電車とバスを乗り継いで観戦に出かけた。両親の都合が悪くなったが、菊池はあきらめずに、1人で球場へ。プロ入り3年目の松坂大輔投手(現レッドソックス)の姿を目の当たりにした。その松坂が渡米し、大リーグへの夢は大きく膨らんだという。

 ア・リーグ西地区球団の大リーグスカウトが言う。

 「彼のような投手に、自信を持って大リーグに挑戦してほしい。しかし、生活環境の違う米国のマイナーリーグで修行するには、よほどの決意が必要。大リーグ希望を明言していても、日本球団が放っておかないし、最終的にはいい選手であればあるほど、厚遇を受ける日本を選んでしまう」と苦戦も予想している。

 一方、日本球界も、田沢純一投手(レッドソックス傘下3Aポータケット)のメジャー契約に際し、帰国規定を変更するなどドラフト候補の海外流失阻止に躍起だ。菊池の大リーグ行きの夢は、手の届くところにあることは事実なのだが…。

ZAKZAK 2009/08/08

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