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降雨2日延期で2千万円痛手…夏の甲子園総括

新型インフルで大騒動

 15日間に渡って行われた夏の甲子園の決勝は、中京大中京(愛知)が日本文理(新潟)を10−9という乱打戦で破って、43年ぶりの全国制覇を成し遂げた。連日、大入りで、延べ入場者数は15日間で81万2000人に達するなど、高校野球人気の根強さをうかがわせたが、内情は花巻東(岩手)の菊池雄星以外に注目選手が出現せず、新型インフルエンザ騒動などのドタバタぶりが目立った。

 大会は盛況だったものの、2日目が降雨のため2日も延期されて主催者の朝日新聞は痛手を被ったという。「大会中の雨中止は想定内だが開幕後早々というのは大痛手。代表49校のうち45校が残っていたし、その宿泊費(主催者が補助)などが2日間で約2000万円。終盤だったら“被害額”はもっと少なくて済んだのに」と関係者は嘆く。

 “天災”は豪雨だけではなく、新型インフルエンザ禍にも襲われた。大会直前に天理(奈良)の部員が次々にダウン。主催者は手洗い、うがいの励行に朝晩の検温を選手たちに義務づけたが立正大淞南(島根)の選手が発症。19日の東農大二(群馬)戦では4人欠員の14人、日本文理戦は13人で戦わなければならなかった。

 「欠場した選手も無念だったが、用具を運ぶなどの雑用も残りの選手たちでこなさなければならず大忙し。その分、団結力が増したともいえるが、試合だけに集中することもできなかった面もある」と立正大淞南の太田監督。そんな逆境の中でのベスト8入りは快挙だ。

 悲劇のヒーロー役を一身に背負ったのが準決勝敗退後、号泣した花巻東の菊池投手だ。東北(宮城)戦では154キロの自己最速をマークするなど注目される一方で5被本塁打、さらに背筋痛でリタイアと物足りなさもあった。

 「けがの影響か相手を圧倒するといったシーンが少なかったのが残念といえば残念。今春のセンバツのような荒々しさが消えたのをどう評価するかでしょう」とは某球団のスカウト。ただ、阪神、日本ハム、ロッテなど数球団が早々と今のドラフトの1位内定を打ち出している。

 他では、智弁和歌山(和歌山)の高嶋仁監督が甲子園通算58勝を挙げ歴代1位タイを記録しし、関西学院(兵庫)が70年ぶりに甲子園勝利を挙げたが、地元・近畿勢は2007年以来2年ぶりにベスト8入りを果たせなかった。(夕刊フジ編集委員・高塚広司)

ZAKZAK 2009/08/25

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