長嶋氏の人気健在!ふがいない巨人…盛り上げるのはいまだON G党ファン「胸がスカッとした」

 「最近の巨人の試合は見ていて苦しくなるだけ。その点、今日はミスターに会えて胸がスカッとした」

 東京から駆けつけたというG党ファンの1人がこう言った。

 巨人が泥沼の10連敗を喫した4日、千葉県佐倉市では「長嶋茂雄記念岩名球場」がリニューアルオープン。記念式典に続いてイースタン・リーグ巨人対ロッテ戦が行われた。同市出身で名誉市民の長嶋茂雄巨人終身名誉監督(81)が来場し、始球式で打席に立つなどファンサービスを展開し会場は沸き返った。

 5億4000万円をかけてリニューアルされた球場のあちこちに、背番号「3」があふれていた。この日の試合前、斎藤2軍監督はじめ巨人の2軍首脳、選手全員が「3」入りの記念Tシャツを着て練習。さらに朝早くから詰めかけたファンも、球場前でTシャツを購入しミスターになりすましていたのだ。

 故郷の英雄の来場にチケットは早々に完売。3200人収容のスタンドは人であふれ、周辺の出店にも行列ができた。そしてミスターが鮮やかなコバルトブルーのジャケット姿でグラウンドに現れると、球場全体から歓声が上がった。

 球場内の長嶋茂雄記念展示室に設置されたブロンズ像に「こうして自分の足跡を展示して頂けるのは光栄なこと」と感激したミスター。クライマックスは始球式で、上半身ユニホーム、左手にバットを握りしめて打席に立ったときだった。

 バッテリーは青菅小・市川優斗くんと小竹小・小高天満くんの6年生コンビ。長嶋さんが打つまで続ける打ち合わせだったが、市川くんが「ぶつけたら大変」と気を使ったためか投球が外角へ流れ、ミスターは空振り、また空振り。結局4球投げて空振り3つに見逃し1つでバットに当たらないまま終了したが、「もう一丁!」と催促する姿にスタンドは大喜び。ショーマン長嶋は健在だった。

 今月14日の巨人-ソフトバンク(東京ドーム)の試合前には、王貞治さん(現ソフトバンク球団会長)の本塁打世界記録達成40周年のイベントが予定されている。ふがいない巨人を盛り上げるのは、いまだにONということなのだろうか。  (スポーツジャーナリスト・柏英樹)