巨人・山口俊、事件4日後に相川との合同誕生会出席 不肖の後輩はストイックな先輩の奮闘に何思う

相川は逆転サヨナラ打を放ち男を上げた

 飲酒暴行疑惑で謹慎中の巨人・山口俊投手(30)は、爪のあかを煎じて飲むべきだ。新天地で後見人を買って出てくれたチーム最年長、相川亮二捕手(41)が7月30日の横浜DeNA戦(東京ドーム)で逆転サヨナラ打を放った。

 1点を追う9回2死一、三塁。代打で8回から途中出場の相川に2度目の打席が回ってきた。

 6月6日の西武戦(メットライフ)以来、2カ月近く無安打。「結果が出ていないのに監督が使ってくれた。何とか応えようと思った」。DeNAの抑え、山崎康が投じた初球ツーシームは高めに浮き内角へ。センター返しを意識した打球は左中間を破り、「いや~、よかったです。こんな結果になるとは」とベテランの笑顔がはじけた。

 横浜(現DeNA)を振り出しにヤクルト、巨人と2度のFA移籍。昨オフには横浜時代の同僚の山口俊がFAで加入し、再び同じユニホームを着ることになった。実は山口俊がプロ初勝利を飾った2006年6月29日の巨人戦(横浜)で、バッテリーを組んだのが相川。しかも誕生日は同じ7月11日だ。浅からぬ縁を持つ後輩に頼まれ、1月にはサイパンで合同自主トレ。同じく横浜OBの村田とともに、シャイな右腕が新天地に溶け込む後押しをしてきた。

 ところが今年の誕生日未明に事件が起きた。酒に酔った山口俊が右手甲を負傷し、向かった都内の病院で扉を壊し警備員を負傷させたという。本人は現場から逃れたが、警視庁が被害届を受理している。

 山口俊は能天気にも事件の4日後の15日、相川との合同誕生会に出席。DeNA時代の後輩らと祝杯をあげた。だが、予告先発されていた18日の中日戦(ナゴヤドーム)を前に不祥事が発覚。無期限謹慎の身となった。

 3年総額10億円(推定)の大型契約で入団した自覚もなく狼藉を働いた右腕とは対照的に、相川は「中年の意地を見せたいと思って練習していた。若い子を使いたいのは分かるが、中年のオジサンもプロで頑張っていることを見せたい」。

 不肖の後輩はストイックな先輩の奮闘に何を思うのか。なお、間の悪いことに、この日の始球式は警視庁トップの沖田警視総監が務めた。(笹森倫)