【ダッグアウトの裏側】名門カージナルスの誤算 不安定な救援陣で接戦ものにできず、10勝3敗の猛追も再び後退…

カージナルスは抑えの呉昇桓の不振で勢いに乗り切れない (AP)

 米大リーグのレギュラーシーズンは10月1日(日本時間2日)まで。最後まで目が離せないのが、ナ・リーグのワイルドカード争いだ。

 ダイヤモンドバックスは確定。4日(同5日)のワイルドカードゲーム(フェニックス)で対戦する最後の座をロッキーズ、ブルワーズ、カージナルスが争っている。

 筆者は9月中旬まで、世界王者に11度なっている名門・カ軍の逆転を予想していた。9月25日(同26日)時点でリードしているロ軍は、8月の月間成績で負け越すなど調子が下降。1・5ゲーム差で追うブ軍は若いチームで、2011年を最後にポストシーズンから遠ざかっているからだ。

 カ軍はロ軍に2・5差。9月中旬まで10勝3敗と猛追しながら再び後退してしまった要因は、不安定な救援陣にある。今季は開幕から勝ちパターンを確立できず、1点差の試合は22勝28敗と負け越している。

 「問題なのは体調ではない。速球も変化球もよくないことだ」とは韓国出身で元阪神の呉昇桓(オ・スンファン)。35歳の右腕は昨季チーム最多の76試合に登板して、6勝3敗19セーブ、防御率1・92の好成績を残した。今季は開幕から抑えを任されたが、62試合で1勝6敗20セーブ、防御率4・10。昨季より投球回数が約20回少ないにもかかわらず、被本塁打は2倍の10本も浴びている。9月は右太もも裏を痛めたこともあり、セーブを挙げられていない。

 元抑えのトレバー・ローゼンタールはトミー・ジョン手術で離脱。セットアップ候補として4年契約で獲得した左腕のブレット・セシルも防御率4点台と苦しんでいる。

 24日のパイレーツ戦では呉昇桓とセシルがそろって被弾。最後まで接戦をものにできないようなら、2015年以来のポストシーズン進出は難しい。(サンケイスポーツ一般スポーツ担当部長・田代学)

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