【プロキャディーXのつぶやき】レッスン生業のティーチングプロが“晴れ舞台”目指す 「ティーチングプロ選手権」

澤口清人

 ゴルフ秋の陣は、真っ盛り! 男子ツアーのアジアパシフィックオープンは片岡大育が3勝目を飾り、女子ツアーでは米国帰りの畑岡奈紗が最年少で2勝目、シニアツアーは室田淳さんが今季2勝目、シニア通算19勝目を挙げた。

 ツアープロたちの華々しい戦いの裏で、日頃は表舞台に立たないプロたちの決戦も行われていた。ティーチングプロ選手権だ。

 日本プロゴルフ協会のティーチングプロNo.1を決する同選手権は、今年で19回目を迎えたんだ。9月21、22日の2日間にわたり、北海道の登別カントリー倶楽部が大会の舞台となった。

 レッスンを生業としているティーチングプロたちが、仕事の合間を縫って研鑽を積み、その成果を試す場。優勝者には、来季の日本プロゴルフ選手権出場資格が与えられる。ツアーの晴れ舞台を夢見て、教え子たちの応援を背に試合に臨む姿は、何だかまぶしさを感じてしまう。

 練習での100球よりも試合での1球が勝る。試合の緊張感の中で放つショットは、自分の力量が推し量れる。スコアはともかく、ホールアウトした選手たちは皆、良い表情をしていた。

 試合は通算4アンダーで首位に並んだ澤口清人と河野一哉とのプレーオフにもつれ込んだ。18番パー5で行われた同1ホール目。澤口は3打目でピン横1.5メートルにつけた。一方の河野は2オンし、イーグルパットの距離は7メートル。それを80センチに寄せる。「お先に」で沈めることもできたが、「もしかするとウイニングパットになるかも」と思ってマークした。

 澤口が先にバーディーパットを沈め、誰もがプレーオフ2ホール目に突入だと決め込んだが、河野の80センチがカップに蹴られて勝負がついた。

 ゴルフの怖さを改めて痛感した。選手たちは、またこれから1年、レッスンの合間での練習の日々が始まる。プロキャディー選手権って大会があったら俺も頑張るのだが…。