【プロ野球実況中継】連日“清宮詣で”報道のなか…1990年「小池ドラフト」陰の逸材とは? 未完の大器が頭角を現すのも醍醐味

清宮を1位指名する球団の数は小池投手を上回るかもしれません

 運命のドラフト会議を今月26日に控え、連日各球団の“清宮詣で”が報じられています。いやぁ人生1度でいいから、これくらい引く手あまたでちやほやされてみたいものですねぇ。

 あの手この手、さまざまな殺し文句で口説き(?)にかかる。でも最終的に交渉権を獲得できるのは1球団だけ。なんだか昔懐かしいテレビ番組「ラブアタック」を思い出します(笑)。

 注目はやはり重複指名が何球団になるかですが、過去を振り返って印象に残っているのは1990年、8球団の1位指名が重複した小池秀郎投手(亜大)。私は当日、亜大の教室で取材していたので、ロッテが交渉権を獲得したときに見せた彼の凍りついた表情は鮮明に覚えています。

 ただこのドラフトを思い出すとき、私の中ではもう1人の主役の顔が浮かび上がります。実は当時、小池選手にスポットを当てたドキュメンタリー番組を自分で作っていたので、本人だけでなくいろいろな人にインタビューをしました。そのひとりが亜大の同級生で現ヤクルト2軍監督の高津臣吾でした。

 彼もまたこのドラフトでヤクルトから3位指名されました。ストッパーとして優勝にも貢献、さらには日米韓台の4カ国でプレーするという偉業までやってのけましたから、小池投手もある程度活躍したとはいえ、最終成績は圧倒的に高津臣吾の勝ち。

 でも当時は小池選手の2番手投手として、それほど注目される存在ではなかった。失礼ながら私のインタビューも「小池さんはどんな人ですか?」と、主語は小池で聞いていたのです(汗)。

 清宮選手はおそらくプロでも大成するんでしょうが、今はまだその他大勢の中に埋もれている未完の大器が頭角を現すのもプロ野球の醍醐味。

 かぐや姫ならぬ清宮姫に“告白”できるのはどの球団でしょうか? ラブアタックを知らない世代の方、ごめんなさい!

 ■松本秀夫(まつもと・ひでお) 1961年7月22日生まれ、東京都出身。早大卒、85年ニッポン放送入社。スポーツ部アナウンサーとして「ショウアップナイター」の実況などを担当。2005年ロッテ優勝決定の試合での号泣実況のほか、数々の名言がある。17年4月よりフリー。

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