沢村賞争奪戦、西武・雄星が巨人・菅野に白旗!? 可能性十分なのに…「張り合おうと思わない」

背番号と同じ16勝を挙げた菊池(中央)。沢村賞を獲ってもおかしくはない

 西武・菊池雄星投手(26)は3日の楽天戦(メットライフドーム)で8回3失点(自責2)と力投し、自己最多を更新する16勝目(6敗)を挙げた。最多勝(ソフトバンク・東浜とタイ)、最優秀防御率(1・97)の2冠を確実にした。

 さらに獲得の期待がかかるのが、投手最高の栄誉の沢村賞だ。15勝以上、防御率2・50以下、勝率6割以上、150奪三振以上、25試合以上、200イニング以上、10完投以上の選考基準があり、雄星は巨人・菅野智之投手(27)とともに5項目をクリアしている。

 菅野は17勝(5敗)、防御率1・59、勝率・773(雄星は・727)の3項目で雄星をリード。一方、雄星は奪三振217(菅野は171)で圧倒。登板数26試合(菅野は25試合)、投球回数187回2/3(菅野は187回1/3)の3項目で上回り、6完投だけが同数だ。1966年の巨人・堀内恒夫、阪神・村山実、2003年のダイエー(現ソフトバンク)・斉藤和巳、阪神・井川慶に次ぎ史上3度目のダブル受賞の可能性もある。

 「そこは菅野さんしかいないんじゃないですか? そもそもタイトルを取れると思ってシーズンを始めていないので」

 雄星は謙虚にそう語り、「菅野さんは侍ジャパンでもエースですし、張り合おうとか思ったことはありません。尊敬しているし、憧れの存在ですから」と続けた。

 もっとも、今季を終えた菅野に対し、雄星にはまだクライマックスシリーズと日本シリーズが残されている。ポストシーズンは沢村賞選考の対象外が原則だが、選考会は例年、日本シリーズ第2戦と第3戦の間の移動日に開催されるため、活躍すれば選考委員の印象は変わるはずだ。

 昨年の選考委員は堀内恒夫氏、平松政次氏、村田兆治氏、北別府学氏、山田久志氏で、西武の試合では見かけたことがない顔ぶれ。注目度の高い試合は絶好のアピール機会にもなる。(塚沢健太郎)