記事詳細

首位打者争いに隠れたライバル 規定打席の不足分を打数として加算 (1/2ページ)

 小さな記事に目が留まった。8月29日付のサンケイスポーツに『最大のライバルは大谷!?』という見出しで掲載されていた。

 「必要な打席数に満たない打者でも、その不足数を打数として加算し、なお最高打率であれば、首位打者となる」(野球規則10・22a)

 パ・リーグの首位打者争いはロッテ・角中が独走中だが、実は日本ハム・大谷(8月31日現在、打率・332)が隠れたライバルだという。規定打席に達しなくても、逆転して首位打者に輝く可能性を指摘していた。

 日本の1軍では前例がないが、大リーグには1例だけある。1996年のトニー・グウィン(パドレス)だ。打率・353で公式戦を終えたが、右かかと痛による故障者リスト入りで規定打席(502打席)に4打席足りなかった。規則に従い不足分を凡打として計算すると打率・349。ナ・リーグで打率1位だったエリス・バークス(ロッキーズ)の・344を上回り、7度目のタイトルを獲得した。

 グウィンは通算3141安打、首位打者8度を誇る左打ちの外野手。2007年に資格1年目で殿堂入りを果たしたが、14年にがんのため54歳で亡くなった。筆者にとっては12年にパドレスの本拠地ペトコ・パークの放送ブースで30分もインタビューさせてもらったのが最後の取材になった。

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう