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上原浩治“大リーグ史上最高”の制球力で左を抑える

 サンケイスポーツ(東京版)は来年1月末まで、火~金曜日付の最終面に『極(KIWAMI)対談』を掲載予定。各界の第一人者による垣根を越えた会話は示唆に富んでいる。

 「先入観を持たないようにしていました。信じ込んじゃうと、イメージと全然変わってしまって判定がガタガタになる」(一部抜粋)

 15日付の対談で大相撲の立行司、第29代木村庄之助(80)にこう語ったのは、日本プロ野球機構の井野修審判技術委員長(62)。元審判員が先入観を持たないように注意した制球力抜群の投手として挙げたのは、巨人時代の上原浩治(41)だった。

 米大リーグ移籍後も、上原の制球力には磨きがかかっている。今季終了時点で通算387試合に登板。437回2/3を投げて、522奪三振に対し、66四球しか与えていない。1試合(9回)換算で10・7奪三振、1・4与四球。奪三振と与四球の比率は投手力を示すデータとして用いられるが、上原の「7・91」は400回以上の投球回数では大リーグ史上最高なのだ。

 今オフ、レッドソックスからFAでカブスと1年契約。今季108年ぶりに世界一となったカ軍が、来年4月で42歳の右腕を年俸600万ドル(約7億円)で獲得した理由のひとつは、左打者を抑えていることだといわれている。大リーグ通算被打率は、右打者の・208に対して左打者は・183。今季はその傾向がさらに顕著で、対右の・253に対して対左は・139と封じ込めた。

 ジョー・マドン監督はユニークなアイデアの持ち主。筆者は左打者に右投手から右投手に交代させるのを何度も見ている。WBCは出場辞退を21日に宣言したが、来季、左打者に対して上原が起用されたら、このデータを思い出していただきたい。 (サンケイスポーツ一般スポーツ担当部長、田代学)

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