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【江尻良文の快説・怪説】広島の“沈黙”に集まる称賛 チームに根付いた黒田の男気魂

 巨人キャンプについてOBたちから「声が出ていない」「元気がない」と批判が噴出しているが、リーグ連覇を目指す広島は逆に“沈黙”ぶりを称賛されているのだからおもしろい。

 筆者が愛読している、侍ジャパン投手コーチの権藤博氏が16日付の日本経済新聞に寄せたコラム『悠々球論』。

 広島の静まりかえったブルペンは、優勝という成功体験の効果と“黒田遺産”の恩恵によるものと指摘している。

 「広島のブルペンは静かで、みんな黙々と投げていた」

 「弱い犬がキャンキャンとほえるのと違って、どっしりしている。心の中ですでに打者との戦いに集中しているから、余計な声も出ないのだろう。投手たちは意識していないかもしれないが、それが黒田の遺産だ」

 「黒田は口でどうこう言うのでなく、背中で後輩たちに打者との戦い方を教えてきた。抑えた、打たれたという結果は別として、一球に一喜一憂せず、ひたすら攻め続けること。投手として一番大事なものが、広島のブルペンにあった。黒田はまだそこにいる、と私は感じた」

 “沈黙は金なり”を地でいっているのが日南キャンプでの広島のブルペンだというワケだ。

 侍ジャパンは3月のWBCに向けて今月23日から宮崎で強化合宿に突入する。権藤氏が仕切るブルペンが妙に静かだとしても、心配は無用だ。 (江尻良文)

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