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【小林至教授のスポーツ経営学講義】WBC存続も米本音は「もういい」 野球市場広げるにはクラブ世界大会創設を急げ (1/2ページ)

 次回以降のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の続行が決まって、ほっとしています。大会のスキームにいろいろと課題はあるものの、日本における野球人気の維持・拡大への効果は絶大ですから。

 正直なところ昨年末、アメリカの大手メディアが今回で終了する可能性大と報じた際には、ああ、いよいよその時が来たかと観念してました。

 WBCの発足時(2006年)から、米大リーグ機構(MLB)を取り巻く状況は大きく変化しました。当時はバスケットボールやサッカーなどがその市場を世界中に広げる中、野球は五輪から除外されるなどグローバル化に乗り遅れた感が強かった時期です。

 しかしその後MLBビジネスは、テレビ放映権料が劇的に増え、IT関連子会社であるMLBAMが1000億円ビジネスに成長するなど、打つ手が面白いように当たり、飛躍的にビジネス規模が拡大し、いまや総売り上げ1兆円に迫るまでになりました。

 一方WBCは日本、韓国、台湾、ドミニカなど、アメリカ以外の野球大国では大ヒットとなりましたが、そのどれもが既存の野球市場であり、欧州その他の新規開拓に至っているわけではありません。本国のアメリカでも認知は広まらず、第3回大会からはスポーツ専門局ESPNが中継から撤退しています。

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