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オランダ戦で感じた「固唾をのむ」瞬間 鳴り物なし、静寂が生む緊張感もいい (1/2ページ)

 WBC2次リーグ私は初戦のオランダ戦を実況しました。タイブレークにもつれこんだ4時間46分の死闘は30年の実況生活で3本指に入る好ゲームでした。

 しゃべりはじめてすぐに感じた公式戦との違い。それはオランダの攻撃時にはトランペットや太鼓といった鳴り物を使った応援がないこと。

 はじめは漫然とガヤガヤしている中でしゃべることに違和感がありました。しかし試合が進むにつれ、スタンドから自然発生的に沸いてくるさまざまな音で球場がひとつになるのを感じました。

 日本の投手がボール球を先行させたときに沸き起こる激励の拍手。オランダの選手がすごい打球を放ったあとしばらく残る驚嘆のため息。どれも私を試合にのめり込ませてくれる自然の効果音。

 ときには沈黙が緊張感を演出してくれました。9回裏、オランダの攻撃。ランナーを背負い、苦しいピッチングを続ける則本投手が投球動作に入るとき、ほんの1秒ほど東京ドームが静寂に包まれる…それはまさに「固唾をのむ」瞬間でした。4万4000人が息を殺しているのはある意味圧巻です。

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