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ジャッキー・ロビンソンが“ホームに戻った” デビュー70周年 (2/2ページ)

 葬儀でジェシー・ジャクソン牧師は「彼はホームスチールで安らぎのホームに戻った」と弔辞を述べた。レイチェル未亡人は「その言葉は今でも私の宝物です」と言う。その1週間後、友人からホームに滑り込む1枚の写真が送られてきた。

 友人の名前はロジャー・カーン。50年代のドジャースを感傷的に描いた名著「夏の日の少年たち」で有名な作家だ。彼は「野球とはベースを回ってホームに還るゲーム。ホームは多くの重荷を押し付ける世間から退避する場だ」と言った。

 現役時代、ロビンソンは積極果敢に走り、通算20回も本盗に成功。中でも、55年ワールドシリーズ第1戦での劇的なホームスチールは語り草になっている。あのビッグプレーでチームは勢いづき、球団史上初の世界一に輝いたといわれる。

 これまで米国を旅しながらロビンソンの銅像を幾つか見てきたが、今回ドジャースの本拠地球場に初めて建つ銅像は、類を見ないホームへのスライディング像。そう、彼が安らぎのわがホームに帰って来る。

 ■福島 良一(ふくしま・よしかず) 1956年10月3日、千葉県市川市生まれ。1973年高校2年で初渡米して以来、毎年現地で大リーグ観戦。故・伊東一雄氏を師と仰ぎ、大リーグ評論家となる。現在は専門誌などへの執筆や、テレビ、ラジオなどで評論活動を展開、ツイッターでも発信中。主な著書に「大リーグ物語」(講談社現代新書)、「大リーグ雑学ノート1、2」(ダイヤモンド社)、「日本人メジャーリーガー成功の法則 田中将大の挑戦」(双葉新書)などがある。

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