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WBC後遺症続出の侍J、問題視される“人災”の恐れ 選手会とNPB激論必至

 労組・日本プロ野球選手会(嶋基宏会長=楽天)と日本野球機構(NPB)選手関係委員会(谷本修委員長=阪神常務取締役連盟担当)の事務折衝が24日に都内で行われる。焦点は“ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)後遺症”の処置だ。

 WBCに出場した侍ジャパンの選手たちは今季開幕後、大半が大きく期待を裏切っている。不動の4番を務めたDeNA・筒香嘉智外野手(25)は打率30傑25位の・255、本塁打0、打点1(17日現在)という信じられない成績だ。

 その元凶がWBCであることは否定できないだろう。日本のボールより一回り大きいWBC使用球とスモールサイズの日本のボールでは対応が違ってくる。

 今回、特に問題視されるのは“人災”の恐れがあることだ。選手会は3月31日の開幕を1週間延期するようNPB側に強く求めていた。その理由は単純明快だった。

 「WBCで最善を尽くして世界一を奪還するため、そして同時に、ペナントレース開幕にもベストな状態で臨むためには、WBCが終了、帰国してから調整期間が絶対に必要だ。それがひいてはファンに喜んでもらうためになる」

 しかしNPB側は「春休み期間中のペナントレース開幕」に固執。選手会の申し出を一蹴した。結果的にWBCでの世界一奪還はならず、開幕後、筒香に止まらず、日本ハム・中田など故障者、不振者が続出。投手陣も軒並み故障禍などにあえいでいる。

 NPBは「WBCに出場した選手への恩恵は考えている」と明言していたものの、具体的には何も正式決定していないのが現実だ。選手会にしてみれば「ほら見たことか」と言いたくなるような開幕後の惨状。新たに激しい綱引きが始まるのは避けられない。 (江尻良文)

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