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【江尻良文の快説・怪説】まさかのパ首位に立つ梨田楽天 早くも期待される史上4人目、3球団V監督

 日本ハム対ソフトバンクの鉄板2強争いの下馬評を覆し、まさかのパ・リーグ首位(23日現在)に立っている楽天・梨田昌孝監督(63)。過去3人だけの「3球団で優勝監督」の偉大な記録にも挑む。

 過去の3人は、歴代通算勝利ベスト10に名を連ねる大監督ばかり。

 歴代2位の1687勝。“魔術師”と呼ばれ、常に斬新なアイデアを披露、元祖・二刀流を考案したのもこの人、三原脩監督だ。

 まず巨人監督として優勝。宿命のライバルの水原茂氏が戦地から帰還し巨人監督に返り咲くと、福岡を本拠地にする西鉄ライオンズ監督に就任。鉄腕・稲尾、怪童・中西ら多士済々の野武士軍団を育てた。1956年から3年間はリーグ優勝のみならず、日本シリーズで因縁の水原巨人を3連破した。60年に大洋ホエールズ監督に就任すると、水原巨人にトドメ。前年最下位のチームをいきなり初優勝させ、水原監督は巨人退団に追い込まれた。

 さらに、日本シリーズで大毎オリオンズを相手に、すべて1点差の4連勝で日本一を達成した。

 このとき三原大洋に敗れた大毎・西本幸雄監督は、永田雅一オーナーから采配を批判され同年限りで辞任。その後、弱小球団だった阪急、さらには近鉄の監督に就任し、いずれもリーグ優勝に導いたが、ついに1度も日本一になれず“悲運の名将”とも言われた。

 3人目は、楽天・梨田監督を誕生させた張本人の星野仙一球団副会長だ。中日を2度優勝させ、阪神を18年ぶり、楽天を球団創設後初のリーグ優勝に導いた。そんな星野氏が選んだ梨田監督が近鉄、日本ハムに続き、史上4人目の「3球団優勝監督」になれば、まさに歴史は巡るだ。 (江尻良文)

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