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【柏英樹の勝負球】巨人・由伸監督に教えたい“珍”連敗脱出法 ミスターは監督室に“Z旗” (1/2ページ)

 高橋由伸監督(42)率いる巨人は6日の西武戦(メットライフ)に敗れ11連敗を喫した。一旦泥沼に入り込んでしまうと、もがけどもがけど深みにはまり抜け出せなくなる。そんな連敗の脱出法は? 過去の“連敗経験者”が打った手がヒントになるかもしれない。

 「全く逆転の発想だが…」

 長嶋茂雄監督(現巨人終身名誉監督)が中畑清、淡口憲治両打撃コーチを呼んで提案したのは、意外な策だった。

 「いまチームはどん底だ。2人はいろいろオーダーを考えているだろうが、明日の試合は選手たちにオーダーを組ませてみたら…。ひょっとすると現場の選手たちはわれわれと全く違うことを考えてるかもしれない」

 1994年8月6日、ナゴヤ球場での中日戦前夜のことだ。

 前半戦快進撃していた巨人は球宴後パッタリと勢いが止まり負けが込みはじめていた。最終的に“10・8同率決戦”となったシーズンだ。

 広島に連敗、この日も中日の猛攻に敗れ3連敗の夜だった。首脳陣ではなく試合のオーダーを選手に決めさせる。見方によっては首脳陣の職務放棄と受け取られかねない提案だが、長嶋監督は「負けたっていい。ここは選手に任せてみよう。ただし、この1試合だけね」。両コーチも了承し、選手会長の吉村禎章に伝えられた。

 野手ミーティングでは、落合博満の「一番当たっている川相をポイントゲッターの6番にしよう」の意見が通った。

 それを聞いた長嶋監督は「ほお、川相が6番? われわれには思い付かない面白いオーダーだ」と笑顔でうなずいた。

 そしてこの選手が編成した打線は、川相の二塁打などで8回まで4-1とリード。見事当たったかに見えたが、中日が反撃し延長12回サヨナラ負けを喫してしまう。

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