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似て非なる高橋巨人と長嶋巨人 V9後の1年目、最下位でも人気は過去最高だった (1/2ページ)

 13連敗の高橋巨人と比較されるのが、昭和50年、球団史上初の最下位に沈み、数々の球団ワースト記録を更新した1年目の長嶋巨人。チーム内の雰囲気はどうだったか。

 国民的スーパースター・長嶋茂雄が現役引退、巨人監督に就任するのは既定路線。球団側、本人、ファン、すべてが納得ずくだった。「石橋をたたいても渡らない川上V9野球は手堅すぎて面白くない」という、川上V9野球のマンネリ化がささやかれていた。

 その反動で、球団ワースト記録を次々に更新する長嶋巨人なのに、ブーイングよりも激励の嵐。「明日につながる明るい敗戦」という言葉が流行ったり、「がんばれ長嶋ジャイアンツ」という応援歌ができたり、全く暗さはなかった。

 それもそのはず。長嶋監督本人がネバーギブアップ宣言。プラス思考がモットーなだけに、次々と力強い言葉を連発したのだ。

 「V9の垢がたまっているのだから、そりゃあ、全部洗い流すのは大変だよ」「巨人軍維新だよ。やるしかないだろう」「負けるのは技術が未熟だから。下手くそがうまくなるには練習しかないだろう」

 有言実行で我々巨人担当記者を嘆かせたのは、最後の日々猛練習宣言。前年までV9ナインの同僚だったベテランナインにも免除なし。広島遠征からの帰京移動日でも多摩川グラウンドに直行して猛練習。我々担当記者も大きな出張用バッグを持って駆けつける。

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