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後ろ向きでホームイン…そううつ病と闘いながら“Rソックス殿堂入り”したジミー・ピアソル (1/2ページ)

 米野球映画「栄光の旅路」をご存じだろうか。1957年、当時の若手俳優アンソニー・パーキンスが熱演し、大リーガーの半生を描いた伝記映画だ。その主人公、ジミー・ピアソルが先日87歳で亡くなった。

 52年にレッドソックス入団。センターの名手で「史上最高の外野手」と呼ばれた。左中間への大飛球を素手でキャッチ。相手のホームランを奪い取るプレーも珍しくなかった。だが、人々の記憶に残っているのは奇行の数々だった。

 元プロ野球選手だった父の希望に従い、念願の大リーグに昇格したかと思いきや、最初は遊撃へコンバート。過度な期待は次第に重圧となり、やがて極度の神経衰弱に陥った。医師の診断によると双極性障害、今で言う「そううつ病」だ。

 確か映画でも描かれていたと思うが、試合中にチームメートとけんか。ショートを守っていたときに「誰かが俺を襲って来る」などと口走り、突然グラウンドから逃走。球場のバックネットによじ上り、観客に向かってわめいたりもした。

 病状は悪くなる一方で、精神科の病院に入院。約6週間も電気ショック療法を受けた。そのおかげでようやく目覚め、チームに戻って必ず名選手になると誓った。そのうち退院し、本拠地フェンウェイパークの外野を走り回る自分の姿があった。

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