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《zak女の雄叫び お題は「選」》いまも感慨深い大谷翔平のドラフト取材

 早いもので今年で社会人7年目。入社以来、野球、サッカー、ゴルフといったメジャー競技からテコンドー、近代五種といった五輪競技まで幅広く取材させてもらった。

 五輪メダリストに、美女アスリート。数え切れないほどの選手との出会いがあったが、その中で最も印象に残っているのは、プロ野球日本ハム・大谷翔平投手(22)だ。

 メジャーから注目を浴びる二刀流。花巻東高時代から、振り回されてばかりだった。ドラフト会議直前の2012年10月。プロ志願届を提出後、メジャー挑戦する決断を下した大谷を、日本ハムが強行指名することを宣言した。その直後、上司から「とにかく今から岩手に行ってこい」との指令。家に戻り、1泊分の着替えをバックに詰めて新幹線に飛び乗った。

 直接取材ができないため、花巻東高のグラウンドの外から練習を見守る日々。ドラフト会議では、宣言通り日本ハムが1位指名。同校にあいさつに訪れることが決まり、私も延泊することとなった。10月下旬とはいえ、冷える東北の朝晩。突然の出張だったため、持ってきたアウターは薄手のジャケットのみ。大量発注される原稿とも格闘し、他社の先輩と飲んだ銀河高原ビールのホロ苦さはいまでも忘れられない。

 その後、入団が決まるまで交渉の度に岩手へ。日本ハムの投打二刀流プランの提示に驚かされ、12月9日の入団会見で大谷が初めて見せた笑顔に心の底から安堵した。

 あれから5年。大谷は日本を代表する選手となった。一方の私は、相変わらず上司に怒られでばかり。取材をするときのたどたどしさも、原稿の下手さも変わっていない。

 大谷が、人生の選択に費やした1カ月半。密着取材をさせてもらったことは、かけがえのない財産となっている。(A)

【zak女の雄叫び】取材や日常…。女性記者21人が月ごとのキーワードで本音を綴るリレーコラムです。6月のお題は「選」 です。

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