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【福島良一 メジャーの旅】驚異の新人、ド軍・ベリンジャー マルチ本塁打記録で思い出す“赤鬼”旋風

 またメジャーに驚異のルーキーが出現した。ドジャースのコディ・ベリンジャー一塁兼外野手。デビュー後45試合で4度の複数本塁打を放った長距離砲で、これはルーキーの複数本塁打のメジャー記録となった。そして、この記録で思い出されるのが、“赤鬼”ボブ・ホーナーだ。

 ホーナーは、1978年、アリゾナ州立大時代に来日。東海大との親善試合で、原辰徳三塁手(元巨人)との競演が話題を呼んだ。全国を転戦し6試合で6本塁打。川崎球場での超特大アーチには度肝を抜かれた。

 同年6月、ドラフト全体1位でブレーブスに入団。球団はマイナーからの出発を要請したが、本人が「今すぐに大リーグでプレーできる」と直訴し、同16日のデビュー戦で、パイレーツのエース、バート・ブライレブンから1号2ランを放った。のちの殿堂入り投手からいきなりのホームランだった。

 即レギュラーとなり、デビューからの63試合で4度のマルチ本塁打をマーク。それが冒頭の記録というわけだ。

 結局、この年、ナ・リーグ新人王となり、メジャー9年間で通算215本塁打を放った。

 そんな現役バリバリの大リーガーが、翌87年に当時、日本球界史上最高年俸3億円でヤクルトに入団。最初の2試合で4ホーマーを放って、日本中に“赤鬼”旋風を巻き起こしたのだ。

 今週、大リーグではドラフト会議が行われ、計1215選手が指名された。しかし、マイナー経験なしで新人王に輝くルーキーは、もう二度と現れないだろう。 (大リーグ評論家・福島良一)

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