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松山、いまだ遠いメジャー制覇 青木さんの偉大さ改めて感じた「2位」の差

 スポーツ新聞は1面、スポーツニュースもトップの大活躍。松山英樹が全米オープンで2位に入った。ゴルフ界に携わる一人として、とってもうれしかった。

 頂点までもう少し。手を伸ばせば届きそう。

 そんな風に感じさせる結果だったけれど、果たしてそうだろうか。つい錯覚してしまうけれど、一生懸命に走り切って、タイムを見たらたまたま好記録だった…、そんな試合だったのかなって感じた。

 見事なチャージではあったけれど、ひねくれ者としては、メジャータイトルに勝つ雰囲気とはちょっと違うのかな、というのが率直な感想だった。

 今から37年前の1980年、全米オープンでの激闘があった。帝王ジャック・ニクラウスとの戦いで、世界の青木功さんは2打差及ばず2位に終わった。

 ニクラウスは、現在なら世界ランキング1位のダスティン・ジョンソン以上の存在。大会4日間、72ホールを、2人は同組でプレーしたことを知る人は少ないかもしれない。

 忘れられないのが勝負が決したあとの場面。実は最終パットを沈めたのは青木さんだった。

 ニクラウスが先にウイニングパットを沈めると、グリーンを取り囲んでいた大ギャラリーは大騒ぎ。「ジャック・イズ・バック(復活した)」と叫びながら、グリーン上に乗り込んできた。

 ギャラリーを制し、青木さんの最終パットを静かに見守るように諭したニクラウス。悔いなき戦いを繰り広げた男の最後の気遣い!って感じだ。そして、青木さんはパットを沈めて2位を確定させたのだ。

 同じ2位ではあるけれど、内容では差があるような気がした。松山の2位を見て、青木さんの偉大さを改めて感じた往年のゴルフファンも多いのではないだろうか。

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