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【清水満 SPORTS BAR】王さんが認めた男・SB柳田が“三冠キング”になる日 エンターテインメント性ある飛距離 (1/2ページ)

 もう6年も前になる。2011年春、ソフトバンクのキャンプ地、宮崎・生目の杜を訪ねた。王貞治球団会長がひとりの新人を見て予言した。

 「近い将来、ウチの、いや日本の中心バッターになるね。とにかく打球の飛距離が半端ない。球を飛ばすってのは教えてもできない。生まれ持った天性のものなんだ」

 王会長の視線の先にいたのはドラフト2位で獲得した柳田悠岐外野手。まだ線がやや細く、ヒョロッとした体つきだったが、バットの芯に当たった打球は軽く場外へ飛び出していった。

 王会長は続けた。

 「コーチには絶対にバッティングをいじるなって言っているんだ。自由に打たせろってね。あの飛距離は球界の宝…」

 その目に狂いはなかった。4年目の14年からレギュラーに定着。15年は初の首位打者&トリプルスリー(3割、30本、30盗塁以上)と大ブレークした。昨季は右肘の故障で不振だったが、今季はまた絶好調。6月30日時点で20本塁打、66打点はいずれもリーグトップに君臨。打率も4位の.316。2年前に首位打者の実績があり、“広角打法”の巧み技を持ってすれば、三冠王も夢ではない。三冠王となれば、04年の松中信彦(ダイエー)以来の快挙となる。

 ちなみに6月23日の西武戦で3本塁打を放ち通算100号としたが、その内容がエグイ。右へ26本、右中へ13本、中へ18本、左中へ17本、左へ26本。球場全体を支配するかのような“広角&規格外打球”である。

 余談だが…。試合前の柳田の打撃練習、その光景は、お金を払っても十分に見る価値がある。

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