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【柏英樹の勝負球】巨人・菅野と怪物・江川に共通する一発病 元G投手が指摘する「回転のいい速球」 (1/2ページ)

 巨人のエース菅野智之投手(27)が好投しながら勝てない試合が目立っている。6月30日の対横浜DeNA戦でも、7回2安打10奪三振と力投しながら2本塁打を浴び負け投手となった。速球で三振をとりながら一発に泣く。元巨人の大エース、あの江川卓氏(62)に似た兆候との声も出てきた。

 被安打はわずか2。150キロを超す速球で10三振を奪いながら、その2安打がいずれも本塁打で負けてしまう。

 菅野に「もったいないね」と声をかけたら、「そうですね。一発だけは警戒してたのですが…」と苦笑いした。

 DeNA打線を全く寄せ付けず、三振の山を築きながら4回に梶谷に内角ストレーを右翼席に運ばれ、同点の7回にはロペスに勝ち越し2ランを浴びた。

 力投しながら一発に泣く。思い出すのはあの豪腕投手、江川卓だ。

 「僕は常に、打者が振ったバットの上に球を通過させたい。変化球などで球を落として、バットの下方に球がいくようなったら、江川卓は終わりです」

 これが彼の美学。つまり速球で三振をとれなくなったときを、プロとしての“限界”と考えていた。もちろん、速球1本ではしのげないので、カーブも使ったが、あくまで速球を生かすためのものだった。こうして速球で三振を奪いながらも、後半に不用意な1球で一発を浴び、惜敗することがままあった。

 元巨人投手で野球評論家の関本四十四さんは「江川の速球は回転が素晴らしかった。こういう球は手元でホップする感じで打ちづらいが、うまくとらえると逆スピンがかかってよく飛ぶんです。菅野の速球も、回転がいいですからね」

 実際、DeNAの宮崎は「菅野の球の回転を利用して打つようにしてる」と明かす。来た球に逆スピンをかけるように工夫しているのだ。

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