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【小林至教授のスポーツ経営学講義】数値化された野球 残された“聖域”で日米に差、科学的な検証できていない現実 (1/2ページ)

 メジャーリーグ中継をごらんになる方は既におなじみと思いますが、あらゆるプレーが数値化されています。投球の回転数やリリースの位置、打球の初速、回転数、飛距離は勿論のこと、野手の打球への反応時間、移動距離と要した時間までが瞬時に計測されます。

 これを可能にしているのが、軍事技術の追尾レーダーの技術を応用したというスタットキャストという映像解析技術で、投手でいえば「手元でぐっと伸びる」とか、逆に「腕を振っている割にボールが来ない」などの感覚も、リリースの位置と回転数によって説明ができるようになりました。

 それにしても、近年のテクノロジーの進化はすさまじい。100年以上にわたって、歴史と伝統そして伝説に彩られてきた野球の世界が、今世紀に入るや否や、統計革命(セイバーメトリクス)が起きたと思ったら、Pitch f/x、 Field f/xでフィールドが座標化され、そしてこのスタットキャスト。

 ほとんどあらゆるプレーが科学(数値)で評価できるようになった野球の世界ですが、すべてがそうかというと、まだ解明されていない領域もあります。その代表的なものがキャッチャーのリードでしょう。

 日本の野球においては、リードは非常に重視されており、首脳陣も投手も、多くはそう思っています。わたしも、実績不十分の投手ながら、そう思っています。分業による効率性・合理性の向上というのは説得力もあります。

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