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急逝した森慎二コーチ、米国では単調なメニュー繰り返す日々 映画のDVDを喜んでくれた (1/2ページ)

 本拠地が拙宅に近い西武の投手コーチになったから、いつでも会いに行けると思っていた。日本で再会できなかったことは、悔やんでも悔やみきれない。

 急逝した森慎二投手コーチに米国で初めて会ったのは2006年。西武からポスティングシステム(入札制度)で、米大リーグのデビルレイズ(現レイズ)に2年契約で移籍してきた。

 残念ながら、実戦マウンドでの投球は3球しか見られなかった。オープン戦初登板で右肩を脱臼。その後、メジャーのマウンドを踏むことはなかったからだ。

 単調なメニューを繰り返すリハビリの日々。当時の森投手は、取材で訪れるたびにDVDを持っていくと喜んでくれた。大リーグの選手らがクラブハウスや移動中の機内でよく見る米映画の定番を中心に貸した。

 「映画はこっちの選手と話をするのに、いいきっかけになる。バスタブが浅いですけど、お湯をぎりぎりまでためて、映画を見ながらノンビリ入ると、いい気分転換にもなります」

 お気に入りは「グッドモーニング,ベトナム」(1987年、バリー・レビンソン監督)で、主演のロビン・ウィリアムズ扮するDJのセリフをマネて同僚を笑わせていた。今でもフロリダの青空と、森投手の声が鮮明に思い出される。

 「グ~、モ~ニング!、ベトナムじゃなくて、セントピーターズバーグ(レイズの本拠地)ですよ、タシロさん」

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