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【藪恵壹 藪から棒球】選手の売り時逃さない日本ハム 「窓口の複雑化」でトレード不況、シーズン中の成立わずか2件… (1/2ページ)

 日本のプロ野球のトレード期間は7月31日が締め切りですが、シーズンに入ってから成立したのは、日本ハムのエドウィン・エスコバー投手(25)と横浜DeNAの黒羽根利規捕手(30)。そしてヤクルト・杉浦稔大投手(25)と日本ハム・屋宜照悟投手(28)の計2件にとどまっています。

 以前はアッと驚く大型トレードが成立していましたが、なぜまとまりにくくなったのか。理由の1つはトレードの「窓口」が複雑化しているからです。

 ある球団幹部は以前、守備がうまい某球団の中堅選手に狙いを定めてトレードの“商談”を進めようとしましたが、複数の球団フロントが「俺が窓口だ」と主張。「どこに相談すれば本当に話が進むのか、正直分からない…」と頭を抱えていました。

 自チームの戦力分析や弱点、補強ポイントを細かく分析できていない球団が増えたようにも思います。

 その中で、仮にトレードで出した選手が移籍先で活躍すると、「誰がアイツを出したんだ!」と責任問題に発展する。こうした旧態依然としたチームがある一方、日本ハムは徹底して選手の売り時を逃しません。その基準はチームの総年俸の予算。これほど分かりやすい物さしはありません。定期的に戦力の若返りと活性化が期待できます。

 また、2005年に誕生した「育成枠」、2011年にソフトバンク、昨年から巨人が敷いている「3軍制度」もトレードが停滞する要因とみます。自軍に若手を数多く抱えるシステムができて、編成の「多様化」が進みました。

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