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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「猛」》猛暑の高校野球、応援スタンドで見た母親の汗と涙 (1/2ページ)

 すさまじい暑さ。じりじりとオーブンで焼かれるような強さだったり、室内プール場にいるようなモワッと強烈な湿気だったり…。ああ、今年の夏も、人々から体力を奪っていく…。

 7月、人事異動で12年ぶりにスポーツ記者に戻った。季節柄、甲子園の地方大会を取材へ。そこには、『暑さ』と同時に『熱さ』があった。グラウンドで白球を追いかける真っ黒に日焼けした選手ではない。スタンドから強烈な熱さを感じた。応援席だ。

 西東京大会に参加した日大三の父母席は、同高のブラスバンドが奏でる音楽に合わせて声援を送っていた。「この音楽が鳴ったら、コレ」とかけ声だけでなく、席から立ち上がったり、座ったりといった体の動きも合わせ、必死で息子たちにエールを送っていた。

 「ウチの野球部では、試合の2時間前に親が集まることになっています。席取りをしたり応援の準備をするのです」と桜井周斗投手(3年)の母、祐子さん。記者が「試合に出ないのに、2時間前集合とは大変ですね」とねぎらうと、「いえ、全然。ウチは厳しくない方ですよ。もっと取り決めが厳しい学校はたくさんありますから」と笑顔で返された。

 初戦、2戦目が行われた市営立川球場では、熱中症になったブラスバンド部の生徒が救急車で搬送されたという。駅から球場まで利用したタクシー運転手は、「昨年も2、3回は救急車が出動したらしいですよ。私も一度、その場に遭遇しました」と教えてくれた。応援する側にとっても過酷な環境だ。

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