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【岩村明憲 何苦楚戦記】「寂しい」「悔しい」が先行する日本人 駆け込みトレードも考え方ひとつ、もう少しドライでもいいのでは (1/2ページ)

 米大リーグでも日本野球機構(NPB)でも、7月31日がトレード期限。同日、いくつかの“駆け込みトレード”が成立しました。

 ダルビッシュ有投手がレンジャーズからドジャースへ、青木宣親外野手はアストロズからブルージェイズへ移籍。日本では、貴重な中継ぎとして日本ハムを支えてきた谷元圭介投手が金銭トレードで中日に移りました。

 最近対象となった選手のコメントを聞いていると、日本はもう少しトレードを肯定的にとらえてもいいのに、と感じます。所属チームへの思い入れが強いのは日本人の良さだと思いますが、その分、よそへ行くのは寂しい、放出されて悔しいといった気持ちが先行する。

 しかし、特にシーズン中のトレードの場合、気持ちを整理している時間はなく、移籍先ではその日から戦力として必要としていることが多いわけで、気持ちが新しいチームに向いていないといけないのです。

 完全にドライでは日本人のよさが消えてしまいますが、もう少しドライでもいいと思います。

 そもそもチームというものは、生え抜きの選手も大事ですが、新しい風を入れないと進歩がありません。外から移籍してきた選手は所属していた球団の良い所、悪い所を必ず口にしますから、良い所を取り入れる契機になるのです。

 メジャーはこの時期、優勝の可能性があり“いま使える選手”をかき集める球団と、来季へ目を向け若手成長株に経験を積ませようとする球団にはっきり分かれ、双方の間で積極的にトレードが行われます。

 ダルビッシュが今季メジャーで断トツの79勝(米時間8日現在)を挙げているドジャースから、故障者リスト入りしているエースのカーショーの代役として請われたのは、ものすごく高い評価だと思います。

 メジャー2年目のマエケン(前田健太投手)にしてみれば、先輩の背中を見て学べるところが多いでしょう。

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