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【松本秀夫 プロ野球実況中継】ロッテ・伊東監督が辞任発表の数日前に語ったこと… 「1度最下位を味わったほうがいい」の本音

 ペナントレースも100試合以上消化し(楽天を除く=16日現在)、鄒勢が明らかになってきました。優勝争いをするチーム、クライマックスシリーズ進出に照準を合わせるチーム、そして来季に目を向けるチーム。

 13日に千葉ロッテ・伊東勤監督(54)の今季限りの辞任が発表されました。33勝69敗1分(同)という成績からすればやむなしでしょうか…。

 コーチ陣を集めての挨拶はあったと聞いていますが、「残り試合どんな顔をして接したものか…」(某スタッフ)という声に代表されるように、チームの空気は複雑でしょう。

 ひとことだけ注文があります。当たり前のことですが、チームのみなさんには最終戦までひとつでも上の順位を目指して、それこそ必死にあがいてほしいのです。

 ほとんど注目されていませんが、ロッテと日本ハムは2・5ゲーム差で5、6位争いを演じています。近頃はドラフト会議でのウェーバー順をめぐり、むしろ最下位の方がいいのだという意見も耳にしますが、悲しい発想だと思います。ファンの中には「順位はもういい。今年はもう勝たなくて構わない」って人はいませんからね。

 そして伊東監督には、いままで選手としても監督としても30年間一度も最下位を経験したことがないという勲章があります。最下位を脱出することは、5年間世話になった選手たちの最後の恩返しでしょう。

 辞任発表の数日前、伊東監督と立ち話をしました。「彼ら(選手たち)のためには、1度最下位を味わったほうがいいんですよ」。やけぎみにおっしゃったコメントは、勝負師の本音ではないと信じます。

 過去2年はいずれも3位に滑り込み。今年は5位に滑り込んで「粘り腰の伊東野球」の真骨頂を見せてほしいものです。

 ■松本秀夫(まつもと・ひでお) 1961年7月22日生まれ、東京都出身。早大卒、85年ニッポン放送入社。スポーツ部アナウンサーとして「ショウアップナイター」の実況などを担当。2005年ロッテ優勝決定の試合での号泣実況のほか、数々の名言がある。17年4月よりフリー。

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