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【江尻良文の快説・怪説】事情通が首をひねるMLB新計画の裏 誰が目玉?19年の開幕戦、日本開催に「大谷移籍前提」も

 「いったい、MLB(米大リーグ機構)は何を考えているのかな」。メジャーリーグ通の球界関係者もこう首をひねっている。

 7月末、AP通信が報じたMLBの今後の新計画のことだ。(1)2019年レギュラーシーズン開幕戦の日本開催(2)19年と20年の6月に英国ロンドンで公式戦開催(3)ワールドシリーズ後に日米野球実施。18年と20年に米選抜チームを日本へ派遣する-というものだ。

 日本絡みの(1)と(3)に関して、前述の球界関係者が疑問を呈する。MLBの開幕戦日本開催は、最近では12年のアスレチックス対マリナーズ戦。マリナーズ・イチロー(現マーリンズ)を集客の目玉にしたカードだった。

 だが、「今度は誰を目玉にするつもりなのか。ダルビッシュといっても、もう旬は過ぎているだろう」と言うのだ。

 トレード期限切れギリギリでレンジャーズからドジャースに移籍したダルビッシュ有は、前田健太との日本人メジャーリーガーコンビが日本で話題になっている。

 しかし、今オフにFAとしてどう進路を決めるのか、予断を許さない。前田とのコンビのドジャース戦開催ならば集客の目玉になるが、1人だけでは新鮮味がない。「やはり大谷のメジャー移籍を前提にした開幕戦開催計画なのか…」とうがった見方を披露する。

 一方、東京五輪開催直後にあたる20年秋の日米野球計画は、相変わらずMLBにとって五輪は全く念頭にないことを浮き彫りにしている。翌21年3月の第5回WBCをにらみ、その前景気をあおるための20年秋の日米野球計画ではないか。そのバーターとして、18年秋の日米野球計画もあるのではと勘ぐりたくなる。

 常設侍ジャパンは、4年に1度のWBCだけでなく、営業的に開催年以外でも3月と11月に国際試合開催の必要性に迫られている。だが、各大陸に強豪国がひしめくサッカー界と違い、野球界は世界最強のMLBで完結。国際大会のマッチメークに四苦八苦するのが現状だ。それだけに、MLBがバーターとして救済の手という構図が見え隠れする。MLBの新計画の行方は目が離せない。(江尻良文)

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