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【江尻良文の快説・怪説】勝率もアップ!中日・森脇監督代行の「スゴい実績」 王氏も監督時代に絶大な信頼寄せる

 知る人ぞ知る、「監督代行の専門家」という異名を取るのが、中日・森脇浩司内野守備走塁コーチ(57)だ。その真価を発揮したのが13日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)だった。

 森繁和監督が急逝した長女・矢野麗華さんの通夜に参列するため、3回から森脇コーチが監督代行を務めた。アクシデントでなく、試合前から途中で監督代行とバトンタッチすることが決まっていたのは前例がない。

 通夜に間に合う時間ギリギリまで指揮を執っていたいという森監督の強い願いを球団側が了承。連盟、ヤクルトの了承も得て異例中の異例、試合中に森脇代行へバトンタッチとなったのだ。

 1対1の同点から指揮を執った森脇代行は、7対2で勝利。「監督がこういう野球をやりたいという試合ができた」と控えめに語ったが、まさにプロフェッショナルな監督代行の弁だ。

 実は3度目の監督代行。その名を高めたのは2006年7月、当時のソフトバンク・王貞治監督が胃がんの手術のために戦線離脱。初めて森脇代行が誕生した。

 7月8日から閉幕まで指揮を執り、30勝22敗3分、勝率・577の成績を残し、3位でクライマックスシリーズ出場。第1ステージでは2位西武を破り、第2ステージに進出して日本ハムに敗れている。

 もともと王監督の参謀役。「キャンプ中はオレがいなくても何の問題もない。メニュー作りをはじめ内外野の連係プレーの守備練習など、事実上“森脇監督”だから」と王監督が絶大な信頼を寄せていた間柄だけに、監督代行として成功したのは当然か。

 12年にはオリックス・岡田彰布監督休養の後を受け、9月25日から閉幕まで監督代行。7勝2敗で13年から正式に監督に就任し、14年には古巣・ソフトバンク相手に死闘。惜しくもわずか3厘差の2位になっている。

 今回、試合途中からの監督代行という難題を軽くクリアしたのも森脇コーチならでは。さらに株を上げた。 (江尻良文)

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