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【福島良一 メジャーの旅】メジャーNo.1の飛ばし屋、スタントンより凄い本塁打量産男とは…

 メジャーNo.1の飛ばし屋、マーリンズのジャンカルロ・スタントン外野手(27)は球団新記録の43号を放つなど、驚異的なペースで本塁打を量産中だが、大リーグ記録の8試合連続には2試合及ばなかった。

 大リーグ史上3人が8試合連続本塁打を記録。そのうち最も印象に残っているのが、元ヤンキースのドン・マッティングリーだ。ちょうどNHKが衛星放送で大リーグ中継を開始し、日本でもリアルタイムで見られる新時代の到来と時を同じくしていたからだ。

 1982年にヤンキースでデビュー。84年にミッキー・マントル以来の首位打者に輝き、85年にア・リーグ打点王とMVPを獲得。86年にはジョー・ディマジオ以来の3年連続200安打達成。そして、彼にとって記録的なシーズンがやってきた。

 87年7月4日にNHK衛星放送がスタートした直後、8日から18日にかけて8試合連続本塁打。56年にデール・ロング(パイレーツ)が作った大記録に31年ぶりに並んだ。その歴史的瞬間をテレビで見て興奮したってわけだ。

 しかも、大リーグ史上最多となる8試合で10本塁打の固め打ち。惜しくも9試合連続ホームランの新記録達成はならなかったが、どの投手も「彼ほどのスラッガーなら打って当然だろう」とお手上げ。しかし、それだけでは終わらなかった。

 9月29日には大リーグ新記録のシーズン6満塁本塁打をマーク。55年のアーニー・バンクス(カブス)らの記録を抜いた。大リーグ記録の通算23満塁本塁打を誇った、ヤンキースの大先輩“鉄人”ルー・ゲーリッグもビックリの偉業だ。

 ヤンキース一筋14年で優勝経験がなく、独裁的オーナーの標的にもなった。それでも第10代キャプテンを務め、名門球団の歴代スターに肩を並べる華々しい活躍を見せた。その多大な功績をたたえて、背番号23が永久欠番にもなった。

 昨年からマーリンズを率いるマッティングリー監督はスタントンについて、「いまの彼は明らかに危険なバッターだ」と絶賛。偉大な8戦連発男の言葉だけに説得力がある。 (大リーグ評論家・福島良一)

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