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ACLで完敗の浦和、本来の攻撃的サッカーなりひそめ再建のメド見えず 移籍市場も動かず、OB「堀監督がかわいそうだ」

 浦和レッズ再建のメドが全く見えてこない。アジアチャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝・第1戦の川崎戦(23日=等々力)は6年ぶりの日本勢対決として注目されたが、かつての攻撃的サッカーは見る影もなく放ったシュートはわずか4本。1-3の完敗に終わり、今季無冠が現実味を帯びてきた。

 堀孝史監督(49)が「守備をする時間が長すぎた」と唇をかみしめたのも無理はない。試合直前、すでにスタメンとして発表されていた大黒柱のMF柏木陽介(29)がウオーミングアップ中に負傷し急きょ出場回避。代わりにMF青木拓矢(27)が入ったが、「柏木は試合前、足の付け根に異常があると言ってきた。ボールを配球する面では…」(堀監督)とトラブルの影響がもろに出た。

 浦和の再建が見えてこないのは7月に解任したペトロビッチ前監督(59)の「亡霊」を断ち切れないからでもある。バトンを受け継いだ堀監督は「ミシャ(ペトロビッチ)監督が辞めるのなら私も辞める」と辞意を表明していたが、フロント側が慰留。その堀監督は「勝つためには、まずは守備」と打ち出し、5バックを中心にした戦術を打ち出したが、柏木をはじめGK西川、DF槙野などの“ミシャ・チルドレン”はその戦術になじめず、いっこうに光が見えてこない。

 2016年度営業収入は前年比5億増の66億円を突破。2億円以上の資本増強を行い、この秋にはクラブハウスも増築される。一方で移籍市場では全く動かず、肝心のチーム強化がなされていない。ミシャ監督を斬ってもそのチルドレンたちがいまだに亡霊のようにつきまとい、「これでは堀監督がかわいそうだ」(浦和OB)と身内も嘆くほどの惨状なのだ。

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