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【江尻良文の快説・怪説】新人王候補出現で“振るわない”中日浮き彫り 京田が獲れば19年ぶり快挙だが…

 4年連続Bクラスの中日は今季も5位が確定的。それも当然か。ドラフト2位の京田陽太内野手(23)=日大=がDeNAドラフト1位・浜口遙大投手(22)=神奈川大=と新人王を争いを展開中だが、中日の新人王は1998年以来出ていない。

 同年は明大からドラフト1位で入団した川上憲伸が、巨人・高橋由伸(現巨人監督)と激烈な新人王マッチレース。その結果、新人王に輝いている。明大の先輩でもあり、現役時代から打倒・巨人を生きがいにしていた第2次政権3年目の星野仙一監督(現楽天球団副会長)が狂喜乱舞したのも当然だろう。

 野手での新人王となると、さらに10年さかのぼり、88年の立浪和義(PL学園)以来出ていない。くしくも第1次星野政権2年目でリーグ優勝している。

 「やはり打倒巨人軍をライフワークとする激情家の星野監督の人気はすごかったし、ファンを魅了するスター選手もいた。だからお客さんも入った」。今でもこう星野監督時代を懐かしむ中日OB、球団関係者は少なくない。

 京田が浜口を抑えて新人王になれば、98年の川上以来19年ぶりという中日の現状がいかに異常事態か、他球団の直近の新人王と比較すれば浮き彫りになる。

 リーグ連覇間違いなしの首位・広島は2014の大瀬良。2位・阪神は昨年の高山俊。3位・DeNAは一昨年の山崎康。4位・巨人は11年の沢村。6位・ヤクルトは13年の小川。

 もちろんパ・リーグ球団でも中日のような異常事態は皆無だ。首位・ソフトバンクは09年の摂津。2位・楽天は13年の則本。3位・西武は11年の牧田。4位・オリックスは08年の小松聖。5位・日本ハムは昨年の高梨裕稔。6位・ロッテは14年の石川歩。中日だけが長い間、蚊帳の外に置かれているのだ。

 今季の中日は京田だけでなく、森監督のもとで13年ドラフト1位の鈴木、一昨年ドラ1の小笠原ら若手が次々台頭。京田の新人王獲得をきっかけに、チーム再生へ悪戦苦闘中の中日にもようやく光明が差すことになるのか。(江尻良文)

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