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清宮、プロと通信教育“二刀流”は難しいゾ 田辺前西武監督が体験語る、現役での卒業「聞いたことない」

 U-18ワールドカップ(W杯、9月1日開幕=カナダ・サンダーベイ)に出場する高校日本代表が28日に羽田空港発の航空機で出発した。

 主将の清宮幸太郎内野手(早実3年)は1年生だった2年前にも同大会に出場しチームは準優勝したが、打率・222、本塁打ゼロ。「前回はまったく打てなくて負けた。悔しさは相当なものがある。世界一しかないです」と雪辱を誓ったが、大会終了後はいよいよ進路をはっきりさせなければならない。

 今年のドラフト会議は10月26日。2週間前の同12日がプロ志望届の提出期限で、約1カ月以内に決断を迫られる。

 現段階ではプロ入り、早大進学、米国の大学進学、プロ入りした上で早大「eスクール」を受講する“二刀流”プランが取り沙汰されている。

 「eスクール」は2003年に始まった早大人間科学部の通信教育課程。他大学の通信課程には1年間のものもあるが、eスクールは4年制で年に数回登校もしなければならない。前西武監督の田辺徳雄チームアドバイザー(TA)が2軍コーチ時代の07年に入学し、4年間で卒業した。

 「本当に大変だった。最長8年いられるけど、4年で卒業しようと思ったから、睡眠時間は4時間ぐらいで頑張った。なるべく登校が少なくて済む授業を選んだが、一般学生と同じ124単位を取得しなければならないし、卒論もある」と田辺TA。4年間のうち3年半はコーチ、半年間は球団編成担当。現役選手が両立させるのは至難の業だという。

 「元巨人捕手の原俊介(現東海大静岡翔洋高監督)らが現役引退後にやっていたけど、現役のプロ選手で卒業したというのは聞いたことがない。(清宮は)8年かければ大丈夫かもしれないけど…」と田辺TA。これまで高校からプロ入りと同時に入学した選手はたくさんいるが、ほとんど挫折している。学業も優秀といわれる清宮といえども“二刀流”は容易ではないということだ。(塚沢健太郎)

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