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【藪恵壹 藪から棒球】今季限り退任表明…監督もつらいが選手はもっとつらい (1/2ページ)

 夏から秋へ季節が移り変わり、プロ野球シーズンも終盤に入りました。この時期、寂しい話題の一つが監督の退任。今月13日にロッテ・伊東勤監督(55)、22日にはヤクルト・真中満監督(46)が今季限りでの辞任を表明しました。

 いずれも首位から30ゲーム以上離されてリーグ最下位に沈み、ユニホームを脱ぐのはやむを得ない部分もありますが、気になったのはその理由。

 真中監督は「もう1年引き受けたとしても、僕の今の力だと立て直すのは厳しい。勝つ自信がない」と説明しました。

 選手の立場から言えば、このコメントでは「俺らでは優勝は無理なんだ…」という現実と、“見捨てられた感”を受けてしまいます。

 振り返れば、私が現役だった1990年代、所属した阪神は長期低迷。その責任を取り監督が頻繁に変わりました。私のプロ2年目の95年には、7月に当時の中村勝広監督がシーズン途中で休養。当時2軍監督だった藤田平さんが代行し、翌年は1軍監督として指揮を執られました。

 選手の本音はというと「なぜ途中で投げ出すのか?」。また、当時“お家騒動”と揶揄された一連の出来事に疑心暗鬼になりながら、「誰が権限を持って動かしているのか。それに乗じて力を見せつけている人は誰なのか」を探す日々でした。とてもグラウンドに集中することはできません。いまロッテとヤクルトの選手たちは、見た目以上にモチベーションを落としていると思います。

 その点、昔から感心するのは、この手の人事において、巨人は監督の途中交代を認めない。この点では選手に配慮しているな、と思います。

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