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巨人、小林より宇佐見の評価が高いワケ 正捕手争い“苦労が足りない”エリート危機感

 巨人・小林誠司捕手(28)は今季117試合目となった8月30日の広島戦(東京ドーム)で、362打席目に1号ソロを放つなど2安打の活躍。6-4での勝利に貢献し、開幕からの本拠地での広島戦連敗も「7」で止めた。

 小林は「本塁打はできすぎ。チームのみなさんも、ファンのみなさんも、ビックリされたと思うので、また打てるように頑張ります」と冷静。高橋由伸監督は「シーズン中に見られてよかった。なかなか打てない選手が打てれば大きい」と冗談交じりで話した。

 8日に1軍昇格した2年目の宇佐見真吾捕手(24)は18日の横浜DeNA戦でサヨナラ本塁打。25、26日の阪神戦ではスタメンマスク。ここ3試合は小林が先発しているが、他球団のあるコーチはこう指摘する。

 「小林は広陵高時代には野村(広島)とバッテリーを組んでいたし、日本生命でもプロに入る投手が何人もいて、配球ミスがあっても抑えられる環境でやってきた。宇佐見は強豪校ではなかったから、高校のときから『どうやって抑えようか?』と頭を使って配球を組み立てていたはず。そういう捕手の方が必ず伸びる」

 広陵高-同志社大-日本生命-巨人ドラ1と表舞台を歩いてきた小林に対し、宇佐見は市柏高-城西国際大-巨人ドラ4と地道に歩んできた。元ヤクルト監督の野村克也氏は「若いときの苦労は買ってでもしろ。苦労が足りないと、いい捕手になれない」と口にしているが、宇佐見に比べると小林は“苦労が足りない”ことになるのか。

 宇佐見については巨人・高田誠2軍バッテリーコーチが「大卒といっても千葉県大学野球連盟で、東京六大学や東都のような強いリーグでもまれてきたわけではない。そこは大目にみてあげないと」とまだまだ伸びシロはあるとみている。

 小林は宇佐見の台頭に「自分の成績が物足りない。仕方がないこと。やるしかない」と奮起。この日の試合後も打撃練習に直行した。1本打ったぐらいで安心できる状況ではない。エリートと雑草のレギュラー争いは今後どう展開していくのだろうか。(塚沢健太郎)

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