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【江尻良文の快説・怪説】巨人・山口俊問題で選手会側“敗訴” 実行委員会「問題なし」と結論、絶体絶命の危機

 プロ野球実行委員会が4日に都内で開かれ、労組・日本プロ野球選手会(嶋基宏会長=楽天)が巨人・山口俊投手に科された今季終了までの出場停止や総額1億円を超えるとみられる罰金、減俸などの処分が重すぎるとして再検討を求めている件を議論。現時点で巨人の処分に問題はないとの結論に達した。今後、選手会がどんな対応を見せるかが焦点になる。

 「選手会からの要望書は実行委員会で逐一報告。読売ジャイアンツからも詳細な報告があり、意見交換した。不当だという意見はなかった。各球団が持ち帰って今後、何か意見があれば検討していく」と熊崎コミッショナー。

 今後も必要があれば検討していく、というのは、選手会の要望を門前払いしたのではないと強調したかったのだろうが、実行委員会で巨人側が明らかにした「日本プロ野球選手会の要望に関する説明」の文書は詳細で、選手会の主張を全面的に否定している。

 選手会側が「巨人と山口君の話し合いに選手会も何回か参加したが、巨人が選手会を遠ざけるようになった」と主張していることに対しては、「選手会は、山口投手の交渉窓口として協議を続けてきたにもかかわらず、山口投手と選手会の意見が相反するようになると、突然、選手会の代表の立場にすり変わり、引き続き球団と協議を続けようとした」と、問題は選手会の方にあると明言している。

 この日の実行委員会での「巨人の処分に問題なし」の結論は、日本野球機構・井原敦事務局長から口頭で選手会にも伝えたという。今後の焦点は、選手会サイドの出方だが、山口投手への処分軽減は現実的に難しいだろう。巨人が強調しているように、山口投手本人が球団側と合意した上での処分発表という厳然たる事実があるからだ。

 10月2日に実行委員会、同6日には選手会と選手関係委員会(谷本修委員長=阪神球団常務)の事務折衝が行われるが、選手会にとって起死回生の策は見当たらず、絶体絶命の危機に立たされている。(江尻良文)

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