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由伸G、スモール野球に“変節”も奏功せず 阿部、坂本に送りバント指令も…

 CS圏内まであと一息のセ・リーグ4位(12日現在)の巨人。高橋由伸監督(42)が突然のスモールベースボール転向だ。3位DeNAにゲーム差なしで臨んだ同日の阪神戦は、2回までに5点を先行されながら引き分けに持ち込んだ。

 とはいえ3回以降は投手陣が踏ん張り無失点に抑えたことを考えると、数々のチャンスを生かせず、勝ちきれなかったというべきだろう。

 高橋監督は「展開的にはよく粘ったが、あともう一歩、取り切れなかった」と悔しがった。11年連続のAクラス死守に必死のパッチで、シーズン最終盤にきて“変節”したが奏功しなかった。

 ベンチ主導の野球を志向する原前監督は主力打者にも自己犠牲を求めたが、高橋監督は個の力を重視し打席では本人の工夫に任せてきた。ところがこの日は、クリーンアップの2人が今季初犠打を記録。1点を追う8回無死一塁で3番坂本に、同点の11回無死一、二塁では4番阿部に、それぞれ送りバントを命じたが、いずれも得点には結びつかなかった。

 阿部や坂本は勝負強い打撃で殊勲打を積み重ねてきた特別な打者だけに、こうした采配は意見の分かれるところ。指揮官は「常にとは思っていないが、とにかく1点を取ればという場面では、当然かな」とクールに語った。普段からそうした柔軟なベンチワークができていれば、1点差の試合が11勝24敗とセ・リーグで最も競り合いに弱いチームにならずに済んだかもしれない。

 なお、高橋監督自身は現役時代、18年間で通算17犠打。制約なく自由にバットを振ることが、相手にとって最も脅威になる強打者だった。

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