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阪神・藤浪“右打者恐怖症”付ける薬はあるか 死球きっかけ、一気に崩れるパターン繰り返し

 「(坂本に)ぶつけてから腕が振れなくなった。そこまではいいけどね…」

 阪神は12日の巨人戦(甲子園)で引き分け、残り15試合で71勝55敗2分け。和田監督時代の2014年以来3年ぶりのシーズン勝ち越しが決まったが、金本知憲監督(49)の試合後の表情は険しかった。

 期待を込めて先発させた阪神・藤浪晋太郎投手(23)がわずか3回1/3、4失点で今季最短KO。2軍降格が濃厚となったからだ。

 2回までに5点の援護をもらいながら、4回先頭の坂本の背中に死球を与えると、そこから四球と2本の適時打で一気に崩れた。

 「野手の方に楽な気持ちで投げられる状況を作ってもらったのに、試合を作ることができず申し訳ない。感じとしては悪くなかっただけに、もどかしい」とうなだれた。

 今季初登板の4月4日・ヤクルト戦(京セラドーム)で、畠山への投球が左肩を直撃してから左頬にも当たり、両軍ベンチからナインが飛び出す乱闘騒ぎとなった。これを皮切りに、今季の与死球はリーグ3位の8個を数え、うち7個が右打者へのもの。死球をきっかけに崩れるパターンが続き、特に右打者の内角に投げにくそうにしているシーンが目立つ。香田投手コーチも「ここ4試合同じことの繰り返し。前みたいに登板間隔どころではない」と手厳しい。

 プロ5年目にして初めての不調による2軍降格が2度にわたり、ここまで3勝(5敗)止まり。5月4日以降白星に見放されている。完全復活にほど遠い状況が続くのはなぜか。

 チーム関係者の間では「輝かしい球歴があり、プライドは人一倍高い。ファームでも首脳陣はあれこれ助言していたが、本人が聞く耳を持っていないようだ」と指摘する声が上がっている。

 一方、ある球団OBは「ここまでくると、細かい部分を気にするのは逆効果だ。ポテンシャルは間違いなく高いのだから、『5年後にメジャーで投げる』とか、先々に高い目標を掲げて調整する方がいい」とみる。

 いずれにせよ、シーズン最終盤にきて“右打者恐怖症”が深刻化。クライマックスシリーズの切り札どころの話ではなくなってきた。(山戸英州)

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