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豪栄道、“師匠不在”が良かった? 99年ぶり休場ラッシュの中で孤軍奮闘

 ■大相撲秋場所6日目(15日、両国国技館)

 大関照ノ富士も左膝半月板損傷で6日目から休場。大正7年(1918年)夏場所以来、実に99年ぶりの3横綱、2大関休場という荒れ放題の秋場所で、とうとう大関1人となった豪栄道が、何とか孤塁を守った。

 5連勝で単独トップの若武者、阿武咲の突進を土俵際でいなして押し出し。自らも1敗のトップグループにつけた。「(相手は)シンの入ったいい当たりだった。完璧ではなかったけど、落ち着いて相手をよく見て取れた。意地? そういうところを見せられてよかった」と振り返った。

 豪栄道の師匠境川親方(元小結両国)は、相撲協会の九州場所担当部長。場所は11月12日初日だが、準備のため2カ月も前の初日の10日には福岡入りしている。

 14日には福岡県庁や市役所、県警などに挨拶回りしたが、行く先々で「秋場所は大勢休んで大変なことになったけど、九州場所は大丈夫?」と心配されるという。逆に「休んだ人たちが完全に治して、今度こそと頑張ってくれれば、いい場所になる」と温かい声も聞かれるという。

 豪栄道は師匠不在の部屋頭として部屋の力士を引っ張り、さらに1人大関として、1人横綱の日馬富士とともに、この惨状の中で責任を果たさなければならない。

 今場所は6度目のかど番。「まず勝ち越して、かど番を脱出すること。欲を出すのはそこからで、優勝を狙うくらいの気持ちでやってほしい」と境川親方はハッパをかける。

 思えば、4度目のかど番で迎えた昨年の秋場所で、豪栄道はあれよあれよの全勝優勝を飾った。この場所も師匠は九州場所のため不在で、千秋楽に帰京し優勝を祝った。

 「私がいない方が、緊張感がほぐれていい結果になるのかな」と境川親方は笑った。

 今場所も、出張中の師匠に最高のプレゼントがあるかもしれない。

 「まだまだ。とにかく1日1日集中してやれば、結果はついてくる。そう信じてやるだけ」と豪栄道。まずは師匠の言う通り、かど番から1日も早く脱出したい。

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