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【西本忠成 トラとら虎】「4番・大山」でいいのか CSにらみ重責から解放or将来見据え経験積ませる…首脳陣決断の時

 阪神のドラフト1位ルーキー、大山悠輔内野手(22)が4番の重責に苦しんでいる。1日の中日戦(甲子園)を皮切りに、これまで10試合で4番を務めたが、打率・175(40打数7安打)、1本塁打、5打点と合格点にほど遠い成績だ。

 「原因はプレッシャー、疲れ、敵のマークといろいろある。確かに技術的にはいいものを持っているが、結果が欲しいあまり精神面から本来の打撃を崩している」と球団OBは分析する。

 4番抜擢のきっかけは、新助っ人ロジャースの不振と福留の休養日が重なったことだった。片岡打撃コーチの進言を、金本監督が受け入れ実現した。ドラフト制以降の阪神の新人では初めての4番。あの田淵ですら1年目に22本塁打を放ちながら、4番に座ったのは2年目である。

 大山は期待に応え4番のデビュー戦で適時打、2戦目では早くも本塁打とスタートは上々だった。金本監督は「チャンスでも平常心で打席に立てるあたりは大したもの」と目を細めたが、以後の8試合ではわずか3打点しか挙げていない。

 「金本監督が何より評価するのは、軸がブレず体の力がバットにちゃんと伝わるところだが、いくら打ち方が良くても、結果が出ないと4番を務める意味がない。大山も新人とはいえ、分かっているから悩んでいる。ここは本当の意味の4番ではなく、4人目の打者と切り替えて気楽に臨む方がいい」と前出OBは進言する。

 引き分けに終わった14日の巨人戦(甲子園)では福留が4番に座り、5番で菅野から先制2点適時打。これも重圧から逃れた結果かもしれない。

 将来を見据え、今後も4番の経験を積ませるか、それともCSをにらみ、一時的に4番から解放するか。

 首脳陣は思案の時を迎えている。(スポーツライター・西本忠成)

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