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【秀喜の父・松井昌雄 祖父の風景】プロ入りか、大学進学か…テレビで知った秀喜氏の決意 ヤ軍GM特別アドバイザーに「やりがい」 (1/2ページ)

 私が長男・利喜、次男・秀喜の父親として心がけてきたことは、子供にはこういうものがある、ああいうものもあると、なるべく多くの選択肢を与えること。かつ、決断は子供自身にさせることでした。

 秀喜が4歳でピアノを習い始めたのも、小学生になって習字を始めたのも、小学5年で柔道を始めたのも、そして5年生の夏休み前にとうとう少年野球クラブに入部したのも、すべて彼の方から「お父さん、僕、やってみたい」と言ってきたことでした。

 親が普段からああしろ、こうしろと命令してばかりいると、子供は失敗したときに「親の言う通りにしたから失敗した」と他人のせいにする習慣がついてしまうものです。それは、自分の人生に責任を持つ態度と相いれません。

 親の欲目や思い込みから、子供に自分の判断を押しつけてしまうようなことは、厳に慎むべきだと思います。

 秀喜が高校3年の秋、運命のドラフト会議を控えていたときも、私はプロ野球の良さ、大学で真理を究めることの素晴らしさの両方を説き、その上で「自分で決めなさい。いずれにせよ、全面的に応援するから」と伝えました。

 結局、私は秀喜がプロ入りを決意したことを、テレビのニュースで知ることになりました。

 メジャー移籍のときも、私は「巨人の4番としてずっとやっていくのも良い。メジャーに挑戦することにも良い所がある」と情報や考えを述べ、最終的に秀喜の決断はマスコミを通じて教えられたのでした。

 そして2015年3月、秀喜はヤンキースのGM特別アドバイザーに就任し、今年3年目のシーズンを迎えました。主な仕事はヤンキース傘下の1A、2A、3Aに所属する若手選手を指導し、有望選手をメジャーに推薦しチーム強化に貢献すること。最近は仕事に慣れ、若手が成長しメジャーで活躍する姿がとてもうれしく、やりがいを感じるそうです。

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