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【西本忠成 トラとら虎】メッセ、下克上任せろ! 骨折から驚異的回復でCSに照準

 阪神のランディ・メッセンジャー投手(36)が右足腓骨骨折から驚異的な回復。クライマックスシリーズ(CS)に照準を合わせ、本格的な調整を始めている。

 21日は故障後、初めて鳴尾浜球場(兵庫県西宮市)のブルペンに入り、捕手役の藤井2軍育成コーチを座らせて44球。予想以上の好感触に「ベリーハッピー。納得できる球が投げられた」とご機嫌だった。藤井コーチも「まさかこんなに力を入れて投げるとは…」と驚くほど。下克上をもくろむ1軍首脳陣にすれば、これ以上の朗報はない。

 実際、先月10日の巨人戦(東京ドーム)で打球を右足首に受けて骨折した時は、今季絶望とみられていた。だが米国に帰国して手術後は復活へ急ピッチ。「このまま今季を終わるのは不本意」との強い思いが原動力だ。「CS? もちろん投げるよ。チームに貢献するのが僕の仕事」と闘志をみなぎらせる。

 首脳陣はメッセを焦らせてはよくないと、CS登板に慎重な構えだが、内心は違う。強力な救援陣と対照的に、先発要員で計算できるのは秋山だけ。アテにしたいのは当然だ。球団OBも「CSのような短期決戦では先行逃げ切りが鉄則。先発要員が中盤までいかに抑えるかがカギだ。仮に秋山で1勝しても、あとが続かないと苦戦は必至。広島にも巨人、DeNAにも強いメッセは不可欠な存在だ」と同調する。

 順調ならCS直前の10月5、6日の中日戦(甲子園)で復帰登板。このテストを通過できれば、下克上の夢は広がる。(スポーツライター・西本忠成)

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