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【江尻良文の快説・怪説】巨人・老川オーナーの新ポスティングシステム“口外”騒動 MLB新提案なしでNPB「ホッ」

 日米間で交渉中の新ポスティングシステム。まだ極秘扱いなのに、巨人オーナーが口外してしまい、大リーグ機構(MLB)を激怒させたが、最悪の事態は回避された。

 22日に都内で行われた12球団代表者会議の後、日本野球機構(NPB)の井原事務局長は新ポスティング問題について「最終的には次の実行委員会(来月2日)で、ということになるでしょう」と見通しを語った。

 NPB側が最も危惧していたのは、日米間でまだ交渉中の中身を、巨人・老川祥一オーナー(75)が13日のオーナー会議後に報道陣に“リップサービス”したことに対する、MLB側のリアクションだった。

 老川オーナーが明かした新制度案は次の通り。

 A案=譲渡金が年俸総額(契約金、複数年契約、出来高払い)の15%

 B案=譲渡金が年俸総額1億ドル(約110億円)未満は15%。年俸総額1億ドル(出来高払い除く)以上では2000万ドル(約22億円)

 この紳士協定破りに、MLBのマンフレッド・コミッショナーは「不幸なことだと思う。私は肯定しないし、何もコメントしない」と不快感を表明。全く別の提案をしてくるのではと、NPB側は戦々恐々だったのだ。

 現行の制度も、譲渡金の上限がない案でまとまりかけていたが、労組・日本プロ野球選手会が異議を唱えた結果、MLB側が上限を2000万ドル(約22億円)とする新案を出してきて、NPB側が飲まざるを得なくなった経緯がある。

 今回は幸い、二の舞いは避けられ、A案かB案で決着となる見通しだ。(江尻良文)

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