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【中山徹 俺にも言わせろ】守ったら駄目!片岡と高山の明暗分けた攻めの姿勢 強かった「勝って欧州ツアー」への気持ち (1/2ページ)

 携帯電話が鳴った。掛けてきた相手の名が表示されている。「なんだ、お前か。また勝ったのか?」と、俺は挨拶代わりにそう言ってやった。その返答は「へへへぇ」だった。

 アルファクラブCUPシニアで我ら雑草軍団メンバーの室田淳(62)が大会2連覇を飾り、今季2勝目、シニアツアー通算19勝目を挙げた。腰痛に悩まされながら、それでも勝つ。と言うよりも「まだまだ勝ってやる!」という気持ちが室田は人一倍強いんだ。若い頃はなかなか芽が出ず、苦労した分、シニア入りして花開いたことで、昔の借りをすべて返している感じさえする。

 国内男子ツアーのアジアパシフィックオープンは片岡大育(28)が1打差を逆転して優勝した。勝者にはアジアンツアー2年シードが与えられる。同ツアーは欧州ツアーとの共催試合も多く、片岡は以前から欧州ツアー進出を目指していた。志、気力の違いが勝負どころでスーパーショット、パットを導いたのだ。

 一方、予選ラウンド2日間で通算14アンダーをマークし、2位に6打差をつけて単独首位に立っていた高山忠洋(39)の無念さは計り知れない。まさかひっくり返されるとは…。しかし、それがゴルフの怖さなんだ。

 俺に言わせろ! 決勝2日間を残して、高山は守りのゴルフに入るのが早過ぎた。守ったら駄目だ。スコアを落とさないように安全にプレーしようとすればするほど、ボールはピンに絡まない、遠ざかる。プレッシャーの掛かるパットを繰り返さざるを得なくなる。逃げ切るのはたやすくない。だからこそ、逃げるのではなく、攻める気持ちを持ち続けなければいけないんだ。

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