記事詳細

【福島良一 メジャーの旅】スタントンが「61本」に迫る中、高まる世論「マリスこそ真の本塁打記録保持者」 (1/2ページ)

 今年の大リーグは記録的なホームランイヤー。その象徴がマーリンズのジャンカルロ・スタントンで、現地時間28日に史上6人目の59号本塁打を記録。ロジャー・マリスの61本塁打に再び注目が集まってきた。

 1961年10月1日、ニューヨークのヤンキースタジアム。ヤンキースのマリスが不滅の大記録といわれたベーブ・ルース超えの61号本塁打をマーク。だが、歴史的な試合にもかかわらず、観衆はわずか2万人余りという寂しさだった。

 米球界においてルースの記録は“聖域”だからだ。外様マリスに抜かれてなるものかと、当時のコミッショナーは162試合でなく、ルースの時代と同じ154試合で記録を破らなければ参考記録扱いとの声明を出した。まるで悪者扱いだ。

 伝説のスイッチヒッター、ミッキー・マントルと最強の3、4番コンビを組み「MM砲」という言葉も生まれた。だが、地元ファンから「マントルは善玉、マリスは悪玉」のように思われた。だからマリスは本塁打を放っても無表情だった。

 結局、最後の163試合目で新記録を樹立したが、地元ファンから非難ごうごう…。彼が得たのは新記録の栄光などではなく、前代未聞の屈辱と苦しみだけ。のちに公式記録として認められたのも、1985年に彼が亡くなってから6年後の91年のことだった。

 時を経て98年、カージナルスのマーク・マグワイアが70発を放ちマリスの記録をあっさりと更新。同年に史上空前の本塁打レースを演じたサミー・ソーサ(元カブス)も66発で更新。2001年にはバリー・ボンズ(元ジャイアンツ)も73発で新記録を樹立した。

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう