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【神谷光男 スポーツ随想】稽古の在り方に問題か けが人続出の大相撲、北の富士さんも苦言「大きくなりすぎた上、横着して…」 (2/2ページ)

 受け手の胸をめがけて当たって転がるぶつかり稽古は、けが防止のため柔道で基本となる受け身と同じで大切だ。昔は全身砂だらけで何度も転がったが、いまは当たるだけ当たり最後に一度転がる程度。「転ぶのに慣れてないからけがしやすい。不可抗力といえないけがも増えたのではないか」と北の富士さん。

 ぶつかりだけでなく、四股やすり足などの基本でみっちり汗を流す力士も減り、稽古の番数もめっきり少なくなった。

 秋場所の前売りは発売から50分で15日分が完売したが、はじめから転売目的の購入も多かったようで転売サイトでは定価を下回る値崩れ現象も起きたという。

 2階席の空席は期日までに転売できなかったようだ。黙っていてもお客がくる異常なほどの人気の基盤は意外にもろいのかもしれない。答えは一つ。商品である「土俵」の充実に、力士の意識改革が必要だ。(作家・神谷光男)

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