記事詳細

【山崎武司 メッタ斬り 生涯ジャイアン】引退して4年…レーサーとしてチャリティに参加 楽天時代7年間お世話になった東北に恩返し

 僕が“レーサー”として『TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race』に参戦するようになって4年目。今年の第7戦が9月30、10月1日に東北・宮城県で開催された。

 野球は団体競技、レースは個人競技ととらえられがちだが、僕はメカニック(整備士)をはじめ、支えてくれる皆さんのおかげで“舞台”に臨める。そして力を集結させて結果に挑む。レースもまた団体競技だというのが実感だ。

 野球選手を引退した翌年から参戦しているが、東北でのレースはやはり僕にとって特別。今年も東日本大震災の遺児支援などのため、僕個人から100万円、所属チームのOTG TN滋賀(滋賀トヨタ/ネッツトヨタ滋賀)から10万円を宮城県の『東日本大震災みやぎこども育英募金』に寄付させていただいた。

 楽天の選手として7年間お世話になった東北の皆さんとレースのイベントで会えること、少しでも恩返しできることがうれしい。

 スーツ姿で県庁を訪問するという方法もあるけれど、僕は僕らしく「スポーツの、レースというカテゴリーで元気にやっています」というところを見せたい。

 そして「山崎って、こんな活動をしているんだ」と知ってもらうことで、少しでも震災について考えるきっかけになれば、と願っている。

 あの震災から6年半が経過し、被害に遭っていない人にとっては少しずつ風化しているかもしれない。同じ立場にならなければ分からないこともある。それでも、いずれ来るかもしれない災害に備え、人と人が助け合うことの大切さを忘れないためにも、このチャリティーは続けていきたい。

 現役時代にチャリティーに取り組んでいた選手が、引退した途端辞めてしまうケースも残念ながら多い。そうじゃいかん、できる限り続けていきたいと思う。

 ■山崎武司(やまさき・たけし) 1968年11月7日、愛知県生まれ。愛工大名電高からドラフト2位で中日入り。以後オリックス、楽天、再び中日と渡り歩き2013年限りで引退。中日時代の96年に本塁打王、楽天時代の07年には本塁打・打点の2冠王に輝いた。27年間で通算1834安打、403本塁打、1205打点。後輩の面倒見のいい親分肌で、愛称はジャイアン。

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう